英語にできなくもなくもなくもない日本語単語

以下は日本語とその近似値となる翻訳。

せつない (setsunai) I miss you.
せつないのはあなたがいないから。
(あなたががいないのでわたしは寂しく思う。)
まし (mashi) At least it’s better than mine.
俺よりましだよ。
(少なくとも私のよりはよいです。)
きっかけ (kikkake) It all started when I did it at that time.
それがきっかけでした。
(あの時それをした時に、それはすべて始まったのです。)
覚悟 (kakugo) Brace yourself. You should commit yourself to doing it once you’ve decided. You have to get prepared to take a risk if you make up your mind to do it.
覚悟をもって。
(気を引き締めよ。一度決めたらそうすることに身を捧げるべき。あなたがそうすると決心するならば危険を冒すための準備をしなければ。)
張り (hari) I’m very motivated in my vibrant life.
張りのある生活にとてもやる気が出ます。
(活気に満ちた生活にとても意欲が起こります。)
甲斐 (kai) That is what keeps me going.
それが私の生き甲斐。
(それがあるからやっていけるのです。)
神 (kami) There are ubiquitous deities.
八百万の神々がいます。
(至る所に存在する神性がある。)

以上の日本語は
10年前まで
ネイティヴに翻訳をお願いしても
訳せないと渋られた単語でした。

例えば
きっかけ
などは自己PRにつきものですが
きっかけ
という日本語の名詞に該当する
英語の名詞がないために
逐語訳が通用せず
意訳として
文全体を使って同じ趣旨の英文を作り上げる必要がありました。
定訳がなかったために
きっかけ
のような日本語は
英語に翻訳するのにとても手間取る単語でした。

そのような
英語に該当する単語がない日本語でも
集合知により
現在では
それなりに意味を伝えることができるようになりました。
インターネットとは
そういうもの。

多くの方々のご尽力により
日本の心が世界にだんだん伝わるようになったのねと泣き崩れ落ちるもよし。

英語にどうにかこうにか翻訳してみることにより
日本語の本来の意味について改めて思いが至り勉強になったと感心するもよし。

なるほどなあ。
覚悟って
準備せよ
という意味だと言われれば
その通りだよなあ。
何事にも対応できるように
ということだものなあ。
prepare。
あと
コミット
って何だ。

覚悟を英訳しようとすると
take a risk
というフレーズも
立ちあらわれます。
リスクが前提。
熱烈な行動の前の準備として
リスクを前にした
冷静な評価値計算が求められます。

せつない
に対応する英単語は
miss
なんですよ。
なのに
どうして辞書に掲載されないのかというと
せつないは形容詞で
missは動詞だから。
そんな理由で
辞書に載らないのです。
そういう事情であるにも関わらず
英語の連中にはせつないの感情が分からない
などとうそぶく連中の
なんと多いことか。
いないので寂しく思う
という感情は
せつない
という感情とイコールであることが分かりませんか。
missが動詞だから
それに合わせて
いないので寂しく思う
との訳を掲出しているだけなのに。

この日本語は外国では伝わらないんだぜ
とちょっとしたネタ話に使うのならば
伝えようと顧みようとしなかったことに
あなたが想いを馳せることとします。