舞台千と千尋の神隠しは
日本の世界観が
肝の作品。
日本語で行うことに
必然性がある。
千尋が千へと
名前を奪われるシーンは
アルファベット
ではできないのだから。
とはいえ一方で
カーテンコール
があります。
せっかく
舞台の本場
イギリスの
ロンドンの
ステージに立つのだから
舞台挨拶で
英語を
ひとことみこと
しゃべる分ことは
おおいに推奨。
イギリスの皆様だけでなく
日本の皆様も
楽しみにしているし。
これからの時代は
話したいことを
話せる量だけ
話せる時代。
できる範囲で
少しずつ。
イギリスでの
舞台挨拶
全て英語である必要は
さすがにありません。
冒頭以外は
母語である日本語で。
準備する英文は
せいぜい
スピーチ冒頭の
3行程度。
大丈夫。
横には
世界一の通訳の
今井麻緒子先生もいます。
日本語で話したことを
すべてイギリスの皆様に伝えてくれます。
そのような中
英語でどう言うの?と
思いついたままに
カーテンコールの最中
麻緒子さんレッスン受けたら
劇場内は
アットホームな笑いの渦に。
【帝劇から世界へ】
舞台
『千と千尋の神隠し』
日本/イギリス
の二か国同時上演!橋本環奈と上白石萌音
演じる
「千尋」が
演劇の本場
ロンドン
ウェストエンド
に立つ!https://t.co/KtXi6r783f#千と千尋の神隠し#橋本環奈#上白石萌音— 中根英登コトバイウ (@CharlieGordonJP) August 2, 2023
環奈ちゃんには
あんまり
英語のイメージがない。
そこで
英語スピーチの勉強は
このサイトの
呵名
を使ってください。
使い方は
萌音ちゃんが
詳しく知っています。
この呵名発音記号を
利用すれば
前もって用意してきた
英語スピーチで使うフレーズを
3行程度なら
10分で
マスターできます。
慣れれば
3分で。
呵名発音記号を
見ながら
読むのです。
合計3回。
最初は私でも
たどたどしく読みます。
ただし、馬鹿丁寧に。
かかる時間は
1分半ぐらい。
次に
やや速く読みます。
滑らかさを重視します。
1分ぐらい。
最後に
マックスの速さ
全速力で読みます。
めざせ記録更新。
30秒ぐらい。
合わせて3分。
ほら
英語を
しゃべることができた。
なぜ
呵名発音記号
なのか。
あの伝説の
NHK朝ドラ
カムカムエヴリバディ
にて
上白石萌音ちゃんが
使っていた英会話技術が
この
呵名発音記号
だからです。
安子ちゃんを演じる
上白石萌音ちゃんの
精緻で的確な英語の発音。
それが
どれほど
精緻だったのか
的確だったのか
説明できる
唯一の技術。
そもそも
上白石萌音ちゃんは
この国で
最も英語の上手な人物のひとりです。
わたしは
大学で英語を教えています。このわたしが
断言します。
上白石萌音ちゃんは
この国で
最も英語の上手な人物のひとりです。"Ramen Rhapsody" – Home Sweet Tokyo
ラストシーンに
英語字幕をつけました。#カムカム英語#カムカム#カムカムエヴリバディ#城田優#松村北斗#上白石萌音 pic.twitter.com/mhYTWrsVAc— 中根英登コトバイウ (@CharlieGordonJP) November 7, 2021
“Ramen Rhapsody”『Home Sweet Tokyo』
NHKにて
2020年12月6日放送。
2021年11月1日から始まった
NHK連続テレビ小説
『カムカムエヴリバディ』
にて
主演
上白石萌音ちゃんの
英語に関して
演出の二見大輔先生は
このような証言を
残しています。
凄い
としか言いようがない。
上白石さんはペラペラ。
安子は
ずっとラジオで学んできたとはいえ、
それよりはレベルが低いので、
どうレベルを落とすかという作業だった。
「カムカムエヴリバディ」上白石萌音の英会話力 演出側は「凄いとしか言いようがない」
では
英語を習い始めた
安子ちゃんに合わせるために
どうレベルを落としたのか。
どう
と言う以上
技術がそこにはあります。
ここで再現してみせます。
第5話
1939年。
安子ちゃん
当時14歳。
あなたにお手紙を書いてもいいですか?
May I write a letter to you?
【メイ アイ ライト ア レター ツー ユー】
[ meɪ aɪ ɾaɪto a ɾetaː tsuː juː ]
あなたにお手紙を書いてもいいですか?
May I write a letter to you?
【メイ アイ ウライト ア れエタ~ア トウ ユー】
[ meɪ aɪ raɪt ə letəɚ tə juː ]
上が
安子ちゃんの
カタカナ英語。
下が
正しい
標準英語です。
この2つを見比べれば
どこが日本語っぽくて
どうすればちゃんとした英語の発音になるか
一目瞭然
というわけです。
違うところが
すべて修正点。
安子ちゃん
最も初心者である発音
と言いたいところなのですけど
厳密には
ライトのトが
子音のみの音にちょっと寄っているので
安子ちゃんけっこう英語できるじゃん
と思った人も多いと思う(笑)
テイではなくテイ。
子音が小さく、母音が大きいのは、当たり前なのだから。
小さな呵名は小さな口で。
大きな呵名は大きな口で。
これが呵名の最大にして唯一のルール。
あとは
呵名通りに発音すれば
自然な英語の発音になるのだけれど
ネイティブからどよめきが起こるほどの英語を話せるようになるためには
理屈が重要なので
ポイントを説明していきます。
この文章には
日本人最難関
とも言われる
エル・アールの発音が出てきます。
英会話講座としての朝ドラの
安子ちゃんの最初の例文であることを
原作脚本の藤本有紀先生は
そうとう意識したのだと思う。
アールの方は
舌先を歯茎から離して
【ウラ ウリ ウル ウレ ウロ】
[ ra ri ru re ro ]
日本語の方は
舌先が歯茎を叩いて
【ラ リ ル レ ロ】
[ ɾa ɾi ɾu ɾe ɾo ]
実は
うらない
のように
ウ
の次に来る
ラ・リ・ル・レ・ロ
は日本語でも舌先が歯茎から離れる
という特性を利用しています。
アールの音を出す時には
最初に軽く
ウ
を言ってから
舌が歯茎に触れないままでいることを意識しながら
ラ行
を言うと
【ウラ ウリ ウル ウレ ウロ】
[ ra ri ru re ro ]
と綺麗なアールの音を出すことができます。
エルの方は
舌先を歯茎に全面的にくっつけて
【らア りイ るウ れエ ろオ】
[ la li lu le lo ]
日本語の方は
舌先が歯茎を叩いて
【ラ リ ル レ ロ】
[ ɾa ɾi ɾu ɾe ɾo ]
エルもラ行も
舌が歯茎に触れるわけだから
同じ音だと思いきや
ネイティブに聞くと
日本語のラ行はアールの音の方に似ている
と言います。
日本人の想定以上に
エルの音は
舌先を歯茎にしっかりつけています。
イメージとしては
舌先がラ行は点でエルは面。
ついている時間がエルはラ行の3倍。
エルの時には
舌を歯茎につける際にはねっとり強くつけて
舌を歯茎から離す際にはめりめりはがれる感じで。
理屈の上では
アールは
【ラ リ ル レ ロ】
エルは
【ら り る れ ろ】
というふうに平仮名と片仮名で分けても
よかったのですが
全然よくなかったんです。
どっちが平仮名でどっちが片仮名か
とっさに判断できなくなるんです。
そもそも
リとりの違いが
ぱっと見わかんないし。
そこで
アールの方は
【ウラ ウリ ウル ウレ ウロ】
と【ウ】をつけて
エルの方は
【らア りイ るウ れエ ろオ】
というふうに
【ら】【り】【る】【れ】【ろ】
と小さい呵名で子音を表記した後
大きい呵名で母音をダメ押しすることで
長くねっとりした音を表しています。
ねっとりとした音を。
ほんと
このエル・アールの表記の仕方だけでも
秀逸。
ただし
理屈が分かっていても
動きがついてこなければ
正しい発音ができないままです。
突然英語をしゃべらされても舌が動くように
空き時間をつかって
普段からある程度慣れておきましょう。
大好きな漫画を読みながらでも
できるっちゃ、できます。
なんでも
1回3秒
週3日
行なうだけで顕著な結果を得られるのだそうです。
筋トレの場合はそうなのです。
ダンベルを用意してください。。
日本人がエル・アール苦手なのは世界的に有名だから
できたら、でいいんです。
できなくても、ちゃんと通じる。
とにかく明るい安村
こと
Tonikaku大先生は
イギリスの
ブリテンズ・ゴット・タレントにて
エル・アールの区別をつけない方向で押し通しました。。
ジャパニーズイングリッシュ
英語のニッポン方言として知れ渡っているから
できなくても通じるのだけれど
気が向いたら、エル・アールの練習してみて。
これが
勉強だと思うと
嫌になっちゃうけど
そう思わない
決定的な理由があります。
それは
あなたには
萌音ちゃんがついているからです!
実は
あなたの横にいる
その人
日本で一番英語の上手な人なんだぜ。
その人がセコンドについている時点で
負けはなくなった。。
この勝負
もらったのだよ。。
冠詞のaは
口を大きく開く
【ア】
[ a ]
ではなく
口を開かない
【ア】
[ ə ]
手紙のletterの発音の後半は
【ター】
[ taː ]
ではなく
徐々に舌を巻いていく
【タ~ア】
[ təɚ ]
前置詞toは
【ツー】
[ tsuː ]
ではなく
【トウ】
[ tə ]
[ tə ]の[ ə ]は【ア】なのだから
【トウ】ではなく【タ】ですよね。
その疑問はもっともです。
[ ə ]
はシュアーと言いまして
これまで日本人を苦しめてきました。
こちらでめっちゃ詳細な説明しておきました。。
シュワーとは。
第24話
1947年。
安子ちゃん
当時22歳。
るいちゃん
当時3歳。
安子ちゃんは倹約してラジオを買い、
娘のるいちゃんと一緒にカムカム英語を聞く
というシーンです。
ラジオに合わせて
2人で一緒に歌います。
このシーンのるいちゃんは
中野翠咲ちゃん
が務めます。
来い来い みんな来い
Come come everybody.
【カム カム エヴウリーボアデイー】
[ kʌm kʌm evriːbɑdiː ]
こんにちはで ごきげんさん
How do you do, and how are you?
【ハウ ドウ ユー ドウ エアンド ハウ オア~ア ユー】
[ haʊ dʊ juː dʊ ænd haʊ ɑɚ juː ]
お菓子を 召し上がれよ
Won’t you have some candy?
【ウオーント ユー ヘアヴ サム ケアンデイー】
[ wɔːnt juː hæv sʌm kændiː ]
一つに二つに 三つ四つ五つ
One and two and three, four, five.
【ウワンヌ エアンド トウー エアンド すウリー ふオ~ア ふアイヴ】
[ wʌn ænd tuː ænd θriː fɔɚ faɪv ]
どんどん歌おうよ
Let’s all sing a happy song.
【れエツ オーう スインぐ ア ヘアピー ソーンぐ】
[ lets ɔːl sɪŋ ə hæpiː sɔːŋ ]
うれしい歌を
Sing tra la la la.
【スインぐ トウレア ろオア ろオア ろオア】
[ sɪŋ træ lɑ lɑ lɑ ]
さよなら みなさん
Good bye, everybody.
【グド バイ エヴウリーボアデイー】
[ gʊd baɪ evriːbɑdiː ]
おやすみ またあした
Good night until tomorrow.
【グド ナイト アンテイう トウモアウロウ】
[ gʊd naɪt əntɪl təmɑroʊ ]
月曜、火曜、水曜、木曜
Monday, Tuesday, Wednesday, Thursday,
【マンデイ テユーズデイ ウエンズデイ すア~アズデイ】
[ mʌndeɪ tjuːzdeɪ wenzdeɪ θəɚzdeɪ ]
金曜、土曜、日曜
Friday, Saturday, Sunday.
【ふウライデイ セアタ~アデイ サンデイ】
[ fraɪdeɪ sætəɚdeɪ sʌndeɪ ]
また来て歌おうよ
Let’s all come and meet again.
【れエツ オーう カム エアンド ミート アゲンヌ】
[ lets ɔːl kʌm ænd miːt əgen ]
うれしい歌を
Sing tra la la la la.
【スインぐ トウレア ろオア ろオア ろオア ろオア】
[ sɪŋ træ lɑ lɑ lɑ lɑ ]
基本的には
るいちゃんが歌い
それに
安子ちゃんが声を添える
という形ですので
安子ちゃんの発音は
よくは聞き取れません。
とはいえ
るいちゃんの元気な英語から
安子ちゃんがどう英語を言っていたか
推測はできます。
るいちゃんは
安子ちゃんと同じように
しゃべっていたはずですから。
基本的には
カタカナ英語です。
ちいさなるいちゃんに合わせて
というのもあるのでしょう。
とは言え。
決定的なほどに
英語を正しく聞き取り発音できている箇所も。
all
るいちゃんは
この
[ ɔːl ]
を
【オーう】
と発音しています。
実は
当時の
カムカム英語の公式テキストを見ると
allには
オール
とルビがふってあることが分かっています。
ルビに書いてあると
つられてしまうものです。
にもかかわらず
るいちゃんは
【オーう】
と発音している。
なぜか。
安子ちゃんが
そう発音していたから。。
このように
[ l ]
を
【う】
と発音するのを
閉じたエル
と言います。
エルが文の最後のとき
あるいは
エルの次が子音のとき
すべて
閉じたエル
になります。
言い換えれば
エルの次が母音のとき
開いたエル
になり
それ以外はすべて
閉じたエル
になります。
理屈で考えれば
当たり前なことですが、
次に母音が来るから
らりるれろ
と聞こえるわけであって、
次に母音が来ないなら
らりるれろ
いずれにも聞こえないわけです。
あえていえば
ウ
に近いのですが
ウとも違うので
ひらがなで
【う】
閉じたエルのことを
【う】
でなく
【る】
と表記するのがそんなにだめなのか
ということですが
専門的に言えば
他の破裂音や摩擦音などと違って
唯一閉じたまま終えることができる子音なので
こういう
【う】
のような特殊な発音が生じているのです。
舌先が歯茎に付きっぱなしの音なのです。
つまり
何が言いたいかというと
エルだから
ル
とつられずに
自分の耳を信じて
う
と歌える
るいちゃんと安子ちゃんが
どれぐらいすごいかというと
すごい。
もんた&ブラザーズ
のダブルミリオン曲
ダンシング・オールナイト
は
1980年。
ね。
オール
と言っている。
閉じたエル
の存在が日本で公になったのは
宇多田ヒカル先生のデビュー曲
Automatic
からだったはず。
1998年。
曲中に
sun will shine
やら
I feel so good
やらのフレーズが。。
戦後すぐに
閉じたエルで歌える
るいちゃんと
安子ちゃんは
宇多田ヒカル先生の
先駆け
やったんや。。
閉じたエル
のほかに
もうひとつ
すごい
発音技法が。
sing a
この
[ sɪŋ ə ]
呵名発音では
【スインぐ ア】
と表記するのですが
英語の場合
子音の次の母音は
単語が違ってもくっつけて発音するのですね。
リンキング
と言います。
ですので
【スインぐ ア】
は
【スインぐア】
すなわち
【スインが】
と同じ。
るいちゃんと安子ちゃんは
たしかに
そう歌っています。
これが当時
どれだけ
先進的なことか。
ふたりは
宇多田ヒカル
なの?。。
第28話
1948年。
安子ちゃん
当時23歳。
なにかお困りですか?
May I help you?
【メイ アイ ヘうプ ユー】
[ meɪ aɪ help juː ]
お手伝いしましょうか?
Can I help you with something?
【ケアンヌ アイ ヘうプ ユー ウイず サムすインぐ】
[ kæn aɪ help juː wɪð sʌmθɪŋ ]
野の花を摘んじゃいけないと言われていると思ったって。
She thought you were saying not to sell the wildflowers.
【シー すオート ユー ウワ~ア セイインぐ ノアト トウ セう ずア ウワイうドふらアウア~アズ】
[ ʃiː θɔːt juː wəɚ seɪɪŋ nɑt tə sel ðə waɪldflaʊəɚz ]
どのお花にしますか?
Which one would you like?
【ホウイチ ウワンヌ ウウド ユー らアイク】
[ hwɪtʃ wʌn wʊd juː laɪk ]
20円です。
Twenty yen.
【トウエンテイー イエンヌ】
[ twentiː jen ]
どういたしまして。
No problem at all.
【ノウ プウロアブれエム エアロ オーう】
[ noʊ prɑbləm æɾ ɔːl ]
ありがとうございます。それでは。
Thank you. You too.
【すエアンク ユー ユー トウー】
[ θæŋk juː juː tuː ]
話し方は
たどたどしいですけれども
発音は
既に完璧です。
すべての子音と母音が完全な英語である
だけではありません。
リンキング・エヌ。
日本人が最も苦手なのは
エル・アール
ではありません。
リンキング・エヌ
です。
なぜか。
エル・アールが苦手なのは
英語を勉強する人は全員知っているからです。
ところが
リンキング・エヌの方は
英語の先生ですらその現象を知らないからなのです。
その恐ろしさの最もたる例を
ここにお伝えします。
ホウェン、ホウェア。
ホウェン、ホウェア。
ホウェン、ホウェア。
さて、わたしは
なんという英単語を言ったでしょうか?
when where
だと思いますよね。
ネイティヴの人は
where where
と2度同じ単語を言ったとしか
認識してくれません。
なぜか。
ホウェンヌ、ホウェア。
と言わなければならなかったのです。
それぐらい
ホウェンヌ
の
ヌ
が重要。
日本人は
ン
の音を
舌を歯茎のどこにも触れずに発音できます。
でもそれって英語圏では母音と一緒なのです。
英語のエヌは
ン
ではありません。
ンヌ
なのです。
絶対に
絶対に
舌先を歯茎に触れて言ってください。
小さくヌの音が聞こえるのが正しい発音。
この言いつけを守らないと
こんな恐ろしいことが起こります。
When are you going to do it?
いつやるの?
という意味の英文です。
おそらく
林修先生は
When are you going to do it?
【ホウエン オア~ア ユー ゴウインぐ トウ ドウ イト】
[ hweɴ ɑɚ juː goʊɪŋ tə dʊ ɪt ]
と発音するでしょう。
でもそれだと正しく通じないのです。
英語ネイティブは
Where are you going to do it?
【ホウエ~ア オア~ア ユー ゴウインぐ トウ ドウ イト】
[ hweɚ ɑɚ juː goʊɪŋ tə dʊ ɪt ]
と受け取ってしまうでしょう。
エヌの正しい発音を知らないばっかりに。
林修先生、
それ
どこでやるの?
という意味。。
When are you going to do it?
【ホウエン オア~ア ユー ゴウインぐ トウ ドウ イト】
[ hweɴ ɑɚ juː goʊɪŋ tə dʊ ɪt ]
ではありません。
When are you going to do it?
【ホウエンヌ オア~ア ユー ゴウインぐ トウ ドウ イト】
[ hwen ɑɚ juː goʊɪŋ tə dʊ ɪt ]
なのです。。
リンキング・エヌ
は
安子ちゃんの
このフレーズで登場します。
お手伝いしましょうか?
Can I help you with something?
【ケアンヌ アイ ヘうプ ユー ウイず サムすインぐ】
[ kæn aɪ help juː wɪð sʌmθɪŋ ]
この
Can I
をほとんどの日本人は
ケァンアイ
と発音します。
違います。
ケァナイ
なのです。
【ケアン アイ】
[ kæɴ aɪ ]
ではなく
【ケアンヌ アイ】
[ kæn aɪ ]
単語の最後の子音ヌが
単語の最初の母音アイ
とくっついて
n ai
nai
ナイ
となるのですから。
【ヌ アイ】
【ヌアイ】
【ナイ】
は同じです。
n
[ n ]
が英文中に出てきたら
とにもかくにも
舌先を歯茎につける。
すなわち
【ヌ】
と必ず言う。
そうすれば
リンキング・エヌ
は自然とできます。
キャンアイ
ではなく
キャナイ
だと
Iがアイでなくなって気持ち悪い。
分かる。わかるよ、気持ちは。
でもね。
キャン・アイ
だと
Can I
ではなく
Ca I
としか認識してもらえず意味不明となっているわけです。
なんて罪深い。。
なぜこれほどまでに
英語教育の現場で
広まらないのでしょうかね。。
絶対に知っておいてください。
林修先生との約束だよ。。
安子ちゃん、
それだけではないのです。
アメリカ方言まで披露しています。
ラ行化
というやつです。
YOASOBIが
「アイドル」English Ver.
Idol
にて
ぶちかました
あれです。
アメリカなまり。
tのラ行化アメリカなまり米国方言
安子ちゃんの言葉のどこに潜んでいると思います?
ここです。
どういたしまして。
No problem at all.
【ノウ プウロアブれエム エアロ オーう】
[ noʊ prɑbləm æɾ ɔːl ]
at all
を
【エアト オーう】
[ æt ɔːl ]
と標準英語で言うのではなく
【エアロ オーう】
[ æɾ ɔːl ]
とアメリカなまりで。
そんなんできひんやん普通、そんなんできる?
萌音ちゃん半端ないって。
萌音ちゃんはなに?
ネイティヴ?
ネイティヴなの?
萌音ちゃん
なんて恐ろしい子。。
tが母音に挟まれたときに
ラ行化は起こるのですが
単語またぎ
のときにも起こりうるのは
本当に気づきにくいんですよ。
村雨辰剛さまが教えてくれたの?
そっか。
だとしても
ラ行化の現象そのものが
日本人にはピンとこないはずなんだけね。。
第29話
1948年。
安子ちゃん
当時23歳。
以下のフレーズの評価のポイントは
ネットニュースになるほど
感情表現を爆発させたことへの是非です。
英語学習者安子ちゃんは
昇格か現状維持かそれとも降格か。
夏井いつき先生の査定は。
ぱっぱぱぱぱ、
ぱっぱぱぱぱ、
ぱぱぱぱーぱ!
名人昇格!
先生から
感情を乗せる英語せりふの日本人役者に初めて出会った
と。
先生!
はい。
子音も母音も
きちんと英語の正しい音になっていることはもちろんのこと
よどみなく英語の長台詞が言えてますね。
よどみがないということは、
リンキングが完璧であるということです。
ここまではできていた日本人の役者は何人かいたのです。
でも、ここまで感情を乗せることのできた人は見たことがない。
はい、驚きました。
ただただ感動いたしました。
先生。直しは。
もちろん
直しはありません。
みなさんもご一緒に
あのころの時代に
想いを馳せましょう。
私にとって英語を勉強することは夫を想うことでした。
For me, to study English was to think of him.
【ふオ~ア ミー トウ スタデイー イングりイシ ウワズ トウ すインク オヴ ヒム】
[ fəɚ miː tə stʌdiː ɪŋglɪʃ wəz tə θɪŋk əv hɪm ]
でも、でも戦争が、戦争がすべてをめちゃくちゃにしてしまった。
But, but the war, the war destroyed everything.
【バト バト ずア ウオ~ア ずア ウオ~ア デイストウロイド エヴウリーすインぐ】
[ bʌt bʌt ðə wɔɚ ðə wɔɚ dɪstrɔɪd evriːθɪŋ ]
私たちが結婚したのは、彼の出征のひと月前でした。
We got married about a month before he left for the front.
【ウイー ゴアト メアウリード アバウト ア マンす ビふオ~ア ヒー れエふト ふオ~ア ずア ふウラント】
[ wiː gɑt mæriːd əbaʊt ə mʌnθ bɪfɔɚ hiː left fəɚ ðə frʌnt ]
彼がいないまま、私は女の子を出産しました。
I gave birth to a baby girl while he was away,
【アイ ゲイヴ バ~アす トウ ア ベイビー ガ~アう ホウワイう ヒー ウワズ アウエイ】
[ aɪ geɪv bəɚθ tə ə beɪbiː gəɚl hwaɪl hiː wəz əweɪ ]
そしてその子を育てました。
and I brought her up,
【アンド アイ ブウロート ハ~ア アプ】
[ ənd aɪ brɔːt həɚ ʌp ]
歌ってはいけない子守歌を歌いながら。
singing a song that I shouldn't have been singing.
【スインぐインぐ ア ソーンぐ ずエアト アイ シウドント ハヴ ビンヌ スインぐインぐ】
[ sɪŋɪŋ ə sɔːŋ ðæt aɪ ʃʊdnt həv bɪn sɪŋɪŋ ]
ひなたの道を。
On the Sunny Side of the Street.
【オアンヌ ずア サニー サイド オヴ ずア ストウリート】
[ ɑn ðə sʌniː saɪd əv ðə striːt ]
それが彼の夢でした。
That was his dream.
【ずエアト ウワズ ヒズ ドウリーム】
[ ðæt wəz hɪz driːm ]
それが彼の望みでした。
That was his hope.
【ずエアト ウワズ ヒズ ホウプ】
[ ðæt wəz hɪz hoʊp ]
そんな日が来ることを、そんな世界を彼は待ち望んでいました。
He looked forward to such a day, such a world.
【ヒー るウクト ふオ~アウワ~アド トウ サチ ア デイ サチ ア ウワ~アうド】
[ hiː lʊkt fɔɚwəɚd tə sʌtʃ ə deɪ sʌtʃ ə wəɚld ]
彼の帰りを待って、待って、待ち続けました。
And, I waited, I waited, and waited, and waited for him to come home.
【アンド アイ ウエイテイド アイ ウエイテイド アンド ウエイテイド アンド ウエイテイド ふオ~ア ヒム トウ カム ホウム】
[ ənd aɪ weɪtɪd aɪ weɪtɪd ənd weɪtɪd ənd weɪtɪd fəɚ hɪm tə kʌm hoʊm ]
でも、帰ってこなかった。
But it was all in vain.
【バト イト ウワズ オーう インヌ ヴエインヌ】
[ bʌt ɪt wəz ɔːl ɪn veɪn ]
どうして?
Why?
【ホウワイ】
[ hwaɪ ]
どうして私は今も英語を勉強しているの?
Why am I still studying English?
【ホウワイ エアム アイ ステイう スタデイーインぐ イングりイシ】
[ hwaɪ æm aɪ stɪl stʌdiːɪŋ ɪŋglɪʃ ]
彼はここにはいない、決して帰ってこない。
He's not here. He will never come back.
【ヒーズ ノアト ヒ~ア ヒー ウイう ネヴア~ア カム ベアク】
[ hiːz nɑt hɪɚ hiː wɪl nevəɚ kʌm bæk ]
なのに私は英語の勉強を続けている。
But I continue learning English every day.
【バト アイ コンテイニユー らア~アニンぐ イングりイシ エヴウリー デイ】
[ bʌt aɪ kəntɪnjuː ləɚnɪŋ ɪŋglɪʃ evriː deɪ ]
どうして?
Why?
【ホウワイ】
[ hwaɪ ]
どうして彼は死ななくてはならなかったの?
Why did he have to die?
【ホウワイ デイド ヒー ハヴ トウ ダイ】
[ hwaɪ dɪd hiː həv tə daɪ ]
彼は一生懸命英語を勉強しました。
He studied English so hard.
【ヒー スタデイード イングりイシ ソウ ホア~アド】
[ hiː stʌdiːd ɪŋglɪʃ soʊ hɑɚd ]
でも彼の努力は、
But all his efforts,
【バト オーう ヒズ エふオ~アツ】
[ bʌt ɔːl hɪz efəɚts ]
せっかく身に着けた知識は海に消えてしまいました。
all the knowledge he acquired is lost at sea.
【オーう ずア ノアりイヂ ヒー アクウワイア~アド イズ ろオースト アト スイー】
[ ɔːl ðə nɑlɪdʒ hiː əkwaɪəɚd ɪz lɔːst ət siː ]
すべて無駄になったんです。
It was all for nothing.
【イト ウワズ オーう ふオ~ア ナすインぐ】
[ ɪt wəz ɔːl fəɚ nʌθɪŋ ]
まったく意味がなかったんです。
Everything was meaningless.
【エヴウリーすインぐ ウワズ ミーニンぐれエス】
[ evriːθɪŋ wəz miːnɪŋləs ]
ばかげています。
It's so ridiculous.
【イツ ソウ ウリデイキユらアス】
[ ɪts soʊ rədɪkjələs ]
教えてください、ローズウッドさん。
Tell me, Mr. Rosewood.
【テう ミー ミスタ~ア ウロウズウウド】
[ tel miː mɪstəɚ roʊzwʊd ]
あなたは私のような市民を助けるためにここにいるんでしょう?
You are here to help citizens like me, aren't you?
【ユー オア~ア ヒ~ア トウ ヘうプ スイテイズンズ らアイク ミー オア~アント ユー】
[ juː ɑɚ hɪɚ tə help sɪtəznz laɪk miː ɑɚnt juː ]
どうして私はまだ英語を勉強しているんでしょうか?
Why am I still studying English
【ホウワイ エアム アイ ステイう スタデイーインぐ イングりイシ】
[ hwaɪ æm aɪ stɪl stʌdiːɪŋ ɪŋglɪʃ ]
もう夫はいないのに。
when my husband is not with me anymore?
【ホウエンヌ マイ ハズバンド イズ ノアト ウイず ミー エニーモ~ア】
[ hwen maɪ hʌzbənd ɪz nɑt wɪð miː eniːmɔɚ ]
教えてください。
Tell me.
【テう ミー】
[ tel miː ]
* * * * *
母音についての講義はリンク先にて行ないますね。
英語の母音の考え方を習得するための手引書
この呵名発音記号を
利用すれば
英会話を
3行程度なら
10分で
マスターできます。
慣れれば
3分で。
世界中にとどろく
当たり役となったのです。
これから
人生が続く限り
縁が続く
クリエイターの皆様との
会話にもまた
ぜひ使ってくださいね。
萌音ちゃんのように
環奈ちゃんも英語を使ってくれたら
クリエイターの皆様もジョンも
喜びを越えて
感激してくれますよ。
萌音ちゃんの
カムカムエヴリバディで
環奈ちゃんが
英語をマスターするのなら
最高だ。
朝ドラをリレーするって
そういうこと。
世界中で活躍するきっかけとなる原体験。
物語は、きずな。
この呵名発音記号を
萌音ちゃん
環奈ちゃん
あなたに
託します。
舞台千と千尋の神隠し
名古屋御園座
2023年8月の頃。
明日8/13は、舞台『千と千尋の神隠し』御園座公演の初日です。台風7号の接近に伴う影響が懸念されますが、公演を実施させていただく予定です。 pic.twitter.com/BBzi4YT7bV
— 御園座 公式 (@misonoza1896) August 12, 2023