【和英対訳】『上白石萌音 good-night letter』(ジョン・ケアード編)

●2018年2月2日ニッポン放送ラジオ番組
『上白石萌音 good-night letter』

キャスト。
堂本光一さん。
井上芳雄さん。
音月桂さん。
岸祐二さん。
大澄賢也さん。
島田歌穂さん。
The cast are
Mr. Koichi Domoto,
Mr. Yoshio Inoue,
Ms. Kei Otozuki,
Mr. Yuji Kishi,
Mr. Kenya Osumi,
and Ms. Kaho Shimada.

凄くないですか。
Right? It’s crazy, isn’t it?

本当に。
神々の集い。
ミュージカル界の。
Truly, a gathering of gods of the musical world.

ありえないですから。
このメンバーが舞台に揃うって。
It’s impossible that these members will be together on stage.

しかも。
演出、
ジョン・ケアード。
Moreover, the director is John Caird.

ジョン・ケアード。
ジョン・ケアードさん。
John Caird.
Mr. John Caird.

ご存知ない方のために。
For those who don’t know him.

あのミュージカル。
レ・ミゼラブル。
の初代の演出を手がけられた方ですよ。
That musical, Les Misérables.
He was the one who directed the first production.

舞台、あの、今のレミゼは違いますけど。
The stage, um, Les Misérables is different now.

ジョンさんがやってた頃のレミゼは
舞台が回ってたんですよね。
When John was doing Les Misérables, the stage was spinning.

舞台が回転して。
その上で、
いろんな面白い演出があった。
The stage rotated, and there were all kinds of interesting performances on it.

あの伝説の、
ジョン・ケアード。
The legendary John Caird.

しかも、あの、これ。
原作が、
ボッカッチョ。
チョーサー。
Moreover, the original story is by Boccaccio or Chaucer.

ジョン・フレッチャー、ウィリアム・シェイクスピアの共作
だったりとか。
It was also co-written by John Fletcher and William Shakespeare.

いろんな人が小説にしている物語が
原作なんですけど。
The original work is a story that many people have turned into novels.

世界
初演
でございます。
This is the world premiere.

なんと!
Oh my God!

だから、
オリジナルキャスト
になってしまうという。
Therefore, I will be an original cast member.

本当なんですね。
It’s true.

どうしよう!
I wonder what about!

このラジオで喋ってるところまでもが夢だったら。
What if even talking on this radio was a dream?

私はけっこうきっと立ち直れないと思うんですけど。
I don’t think I’ll ever recover.

ねっ!
Hey!

なんか。
It’s like.

私的に本当にすごくアツいのはやっぱり島田歌穂さんなんですけど。
For me personally, the one I’m really passionate about is Ms. Kaho Shimada.

島田さんはそれこそレミゼのエポニーヌのオリジナルキャストなんですよね。
Kaho Shimada is the original cast member of Eponine from Les Misérables.

やっぱりこうエポニーヌと言ったら島田さんっていうところはあって。
I think Eponine is Kaho Shimada after all.

私大好きで、島田さんの歌声が。
I love Kaho Shimada’s singing voice.

CDも持ってますし。
I have her CD.

もういろんな舞台も拝見しておりますし。
I’ve seen her perform in many plays.

本当にもうずっと憧れの方なので。
She is someone I have really admired for a long time.

どうしよう。どうしたらいい?
What should I do. What should I do?

ねっ!
Wow!

稽古はまだ先ですが。
Rehearsals are still a long way off.

もう今からもうドキドキドキドキワクワクワクワクしております。
I’m already excited, excited, excited, and excited.

●2018年8月17日ニッポン放送ラジオ番組
『上白石萌音 good-night letter』

私は毎日、帝国劇場に通う日々です。
I go to the Imperial Theatre every day.

何という夢のような通いでしょうか。
What a dream-like commute!

牢番の娘という素敵な役をいただきまして。
I was given the wonderful role of the jailer’s daughter.

『ナイツ・テイル ー騎士物語ー』頑張ってます。
I’m working hard on “Knights’ Tale”.

本当にね、本当にね、本当に幸せよ。
I’m really, really, really happy!

本当に幸せ!だし。
I’m really happy! And,

FM93、AM1242、ニッポン放送『上白石萌音 good-night letter』
FM93, AM1242, Nippon Broadcasting System “Mone Kamishiraishi’s good-night letter”

牢番の娘こと上白石萌音です。
I’m Mone Kamishiraishi as the jailer’s daughter.

どうもこんばんは。
Good evening!

本当にね、この話がしたくてしたくてたまらなくて。
I really want to talk about this.

この収録に来る前の晩、ベッドの中でずっと考えてました。
The night before I came to this recording, I was thinking about it in bed.

何を話そうって。
What should I talk about?

まとまんない、まとまんない。
I can’t get it together.
I can’t get it together.

だってこれまでね 2ヶ月の稽古もありましたし、
その1年ぐらい前にオーディションを受けたとこから始まってるわけです。
Because up until now, I had been rehearsing for two months.
It all started about a year ago when I auditioned for this play.

オーディション。
ね。受けたなあ。まだ暑かった頃。
I auditioned when it was still hot.

演出のジョンケアードとポールゴードンさん、作曲のポールが日本にいなくて、スカイプでね、やりました。
Director John Caird and composer Paul Gordon were not in Japan,
so I auditioned via Skype.

オーディション。懐かしいなあ。
It’s so nostalgic!

本当に楽しいオーディションだったんです。
It was a really fun audition.

なんか全然緊張しなくて、伝えたいことは全部伝えて、歌に乗せて。
全部伝えられたオーディションで。
I wasn’t nervous at all.
I just conveyed everything I wanted to convey and put it into the song.

あー、私落ちてもいいって。
Ah, it’s okay if I fall.

このオーディションに来れただけでよかったって。
I’m glad I came to this audition.

本当にもうこれで幸せって思ってたら、なんとやらせていただけることになって。
I thought I was really happy with this,
and then they decided to let me do it.

キャストの表を見て落としました紙を。
I looked at the cast list and dropped the paper.

なんということだと。
What do you mean?

すごいキャストだと思って。
I thought it was a great cast.

この中に何で私の名前があるんだろうって思ったぐらい。
I was wondering why my name was in this list.

わあっと思って。
I was amazed.

早く稽古に入りたいなって。
I wanted to start practicing soon.

でも私大丈夫かなって。
But will I be okay?

やらなきゃいけないこといっぱいあるなって思いながら。
I thought there were so many things I had to do.

そしたら、あっという間に稽古の日が来て。
Then, in the blink of an eye, the day of practice arrived.

そしたら、もうあっという間に初日が開きました。
Then, in the blink of an eye, the first day opened.

●2018年10月26日ニッポン放送ラジオ番組
『上白石萌音 good-night letter』

ジョンケアード。
John Caird.

演出ジョンケアード。
Director John Caird.

本当に愛のある方で。
He is a truly loving person.

私に会うと
いっつも
Oh! My little girl!
って言って抱きしめてくれて。
When he saw me, he always said Oh! My little girl!
And he hugged me.

あの。
裏で自分に、こう、言い聞かせてたというか、
おまじない
のように思い出していた言葉があって。
Behind the scenes during the actual performance,
I had words that I remembered like a mantra
that I kept saying to myself right before my turn.

ジョンにもらった言葉なんですけど。
These are words I received from John.

私は本当に不安でしようがないから、
ことあるごとにジョンのもとに行って。
I was really worried and couldn’t help it,
so I went to John every time I had a chance.

ねえ、
わたし大丈夫?
わたしオーケー?
Hey!
Am I okay? Am I okay?

ってすごい聞きに行ってたんですけど。
I went to ask him a lot.

萌音は芝居をしない子だね。
って言われて。
Moe, you’re a girl who doesn’t act.
He told me.

私は怒られるのかなと思って。
I thought he might get mad at me.

あっ。
わたし演技できてない。
っていう意味だと思って。
英語で。
Ah, I can’t act.
I thought that meant in English.

ああ。
どうしようどうしよう。
って思ったんですけど。
I was wondering what to do, what to do.

僕は演技をしているのを見ると、
それは違う。
と思うんだ。
って。
芝居はするものじゃない。
って。
役を生きなさい。
っていうふうに言われて。
He told me.
When I see someone acting, I think it’s wrong.
Don’t make plays.
Live your role.

で。
萌音はちゃんと生きてるからオッケーだよ。
って言われて。
Moe, you are still alive, so you are okay.

生きている限り、
音が外れようが、
噛もうが、
こけようが、
何をしてても
大丈夫だ。
っていうふうに言われて。
As long as you’re alive,
even if you are off-key,
even if you bite your tongue,
even if you fall flat,
it doesn’t matter what you do.
He told me.

その言葉がなんか
すっごく沁み入ったんですよね。
Those words really hit home for me.

で。
やっぱり78回も公演をするとどうしても、
セリフがなんか、
リズムになってきたりとか、
知っている感情なのかな、
と思っちゃったりとか。
After all, after 78 performances,
the lines become just a rhythm,
and I end up thinking that it’s an emotion I already know.

すごく、
慣れみたいな、
悪い慣れみたいなのが、
出てきちゃいがちなんですけど。
私は。
I tend to fall into a state of habituation, bad habituation.

でも、そうなりそうな時は、
いつもその
ジョンからの
生きるんだ。
っていう言葉を思い出して、
言い聞かせて。
But when that happens, I always remember John’s words to me.
You are alive.
I tell myself.

よしじゃあ今日も、
生きてこよう。
と思って。
やってました。
Okay, so I’m going to live today too.
That’s what I thought.

ほんとにジョンが温かく辛抱強く寄り添って見守ってくださっていたからだなと思って。
I really think
it was because John warmly and patiently stood by me
and watched over me.

ジョンには本当に心から感謝してます。
I am truly grateful to John.

そしてカンパニーの皆さんね。
And everyone in the company.

本当、私、何回言ったんだろう、大好きって。
Honestly, I don’t know how many times I’ve said I love you.

本当に大好きで。
I really love them.

もうね、その素晴らしいパフォーマンスは内面からにじみてるものなんだっていうのは本当に。
It’s true that their wonderful performance comes from within.

もう本当に心から日々感じていました。
I truly felt it every day.